漫画版『人造人間キカイダー』の最終回が胸糞で重すぎる…

『人造人間キカイダー』は、人間を模して造られた“機械”であるジロー(キカイダー)が苦悩しながら“自分”を獲得していく…という結構重めなストーリー…。

特に漫画版の最終回は超ヘビーで衝撃的でした…。

本記事では漫画版『人造人間キカイダー』のヘビーな最終回についてご紹介します!

※ネタバレ注意です!

漫画版『人造人間キカイダー』のヘビーな最終回

漫画版『人造人間キカイダー』 キカイダーの仲間たち

漫画版のキカイダーには同じ人造人間の仲間がいます。最終回の衝撃を味わう上で知っておかなければならないのでざっと紹介します。

●キカイダー01(ゼロワン)
キカイダーの生みの親である光明寺博士がキカイダーを制作する前に発明していた人造人間。

キカイダーには取り付けられている悪事を働かない良い心を機械に抱かせる『良心回路(ジェミニ)』が備わっていないため、キカイダーに比べ言動が荒っぽい。

キカイダーはキカイダー01を兄のように慕っている。

●キカイダー00(ダブルオー)
キカイダーが01と仲たがいし別行動をとっていた時に、寂しさに耐えかねたキカイダーによって生み出された人造人間。

冷静沈着で寡黙。

良心回路によって戦闘能力が制御されているキカイダーの戦力を補うため、キカイダーと01の二体に匹敵するほどの戦闘能力を持っている。

●ビジンダー
世界征服を目論む組織“シャドウ”が送り込んだ女型人造人間だったがキカイダーに“恋”してしまったために味方となる。

MEMO
機械を超音波で操る能力があり、キカイダーを操った際にキカイダーが持つ良心回路に影響され“愛”の感情が芽生えてしまった。

漫画版『人造人間キカイダー』最終回のストーリー※ネタバレ注意

宿敵ハカイダーのアジトへと潜入するキカイダーたち。

しかし、ハカイダーは世界征服をも実現できる絶大な力をほこる兵器“アーマゲドン”を完成させ待ち構えていた。

“アーマゲドン”に発見されてしまった4体はいとも簡単に意識を奪われてしまう…。

眠りから目覚めたキカイダーは“アーマゲドン”の内部で拘束されてしまっていた。

意気揚々と現れたハカイダーは衝撃の事実をキカイダーに告げる。

それはキカイダーの仲間たちを改造し完全に服従させている事、そして服従させるための回路をキカイダーにも埋め込んだという事。

キカイダーを心配して現れたかつての仲間たちは完全にハカイダーの服従の下に置かれていた。01に関しては「世界征服計画の準備で大忙しだ」なんてセリフを言っている始末。

ハカイダーの服従下に置かれていない自分の意識に疑問を抱くキカイダー。

その疑問にハカイダーは「キカイダーに内蔵されている良心回路(悪事を働かない良い心を機械に抱かせる回路)がどこに設置されているか分からなかったので取り外せていない。そのため、服従回路(機械を服従させるための回路。描写からして悪い心を抱かせる効果もあるよう。)が正常に作動出来ていない」と答える。

そんな中、ハカイダーとは別に世界征服を目論む組織“シャドウ”が“アーマゲドン”を撃墜するべく数多くの刺客マシーンを差し向ける。

“シャドウ”迎撃に向かったハカイダーの隙をつきキカイダーはビジンダーに自分の拘束を解くよう説得する。

“服従回路”の効果で助けを拒むビジンダーを「僕もシャドウを迎撃し、世界征服に貢献したい」と訴えるキカイダー。

嘘をついているのではと疑うビジンダー。

キカイダーは「不完全な“良心回路”(キカイダーの良心回路は不完全という設定がある)が“服従回路”に敵うわけがない。だから嘘をつけない」と言い放ち、ついに拘束を解いてもらう。

一方、世界を滅ぼす力を持つ“アーマゲドン”に敵うはずもなく“シャドウ”はあっけなく殲滅されてしまっていた。

「シャドウも終わりだ!」と高らかに勝利を宣言するハカイダー。

そこへ背後から不意を衝く言葉が…、「ハカイダー…お前も終わりだ。」

声の主はキカイダー。

「だましたのね…!」、狼狽するビジンダー。

「そうだ。」
冷徹に言い放ったキカイダーはすさまじい威力の破壊光線を発射する。

光線はキカイダーと数々の困難を乗り越え苦楽を共にした01、00そしてビジンダーを容赦なく貫き三体を完全に破壊してしまう。

驚きを隠せないハカイダーに「“服従回路”によって自分には悪の心が備わった。だからこそ嘘をつけたし、兄弟を殺すことも出来た。」と告げるキカイダー。

すぐさまハカイダーは応戦しようとする。

しかし時すでに遅くキカイダーがはなった光線がハカイダーを貫いた。

“アーマゲドン”も破壊し、内部に捉われていた人間を助け出すことに成功したキカイダー…、しかしその表情は悲哀に満ちていた…。

人間と同じような“良い心”と“悪の心”を持つことの出来たキカイダー…。

童話の『ピノキオ』は木製の人形であった“ピノキオ”が人間になったことで、めでたしめでたし…と物語が締めくくられる。

果たして人間と同じ心を持つことの出来たキカイダーは幸せになれたのだろうか…。

漫画版『人造人間キカイダー』のヘビーな最終回 まとめ

私がこの最終回を初めて目にしたのは小学校高学年のころ。

主人公のジロー(キカイダー)は良心回路の効果で繊細で思いやりのある性格だったので、この最終回は開いた口が塞がらない(比喩ではない)ほどショッキングでした…。

この作品と、漫画版『デビルマン』は“二大胸糞昭和漫画”として今もなお私の胸に刻まれています…。

『サイボーグ009』や『仮面ライダー』もそうですが、石ノ森章太郎は悲哀に満ちたヒーローを描かせたら右に出る者はいませんね!

漫画版は最終回以外にも考えさせられるお話がふんだんに盛り込まれているのでメチャメチャおススメです。