『シン・ウルトラマン』を庵野秀明の過去発言から徹底予想!

本記事では2021年公開予定の庵野秀明:企画・脚本樋口真嗣:監督作品『シン・ウルトラマン』が一体どんな作品となるのかを徹底的に予想します!

シネマ隊長

庵野秀明さんの過去発言と絡めて予想していくぞ!

『シン・ウルトラマン』のストーリー・物語はどうなる?

“地球防衛軍”的組織を徹底的に描く?

 庵野秀明さんはウルトラ作品を語る上で過去に何度も「地球防衛軍的な組織に魅力を感じている」と述べています。

 ↓はウルトラマン放送50周年記念のインタビューでの庵野さんの発言です。

――科特隊(科学特捜隊)についてはどうお感じになりましたか?

 怪獣がいてあたりまえの世界があって、怪獣を退治する専門家がいるという設定がすごいと思いました。大人の世界を垣間見させてくれるような感覚が好きだったんです。難しい専門用語も普通に使っていましたし、子供におもねっていない作り方をしていたからこそ、今になっても残る作品になっているのではないでしょうか。

引用元:『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明氏、『ウルトラマン』への思いを語る/〈視線の先〉インタビュー

 上記の通りウルトラシリーズに登場する“怪獣を専門に対処する組織(科学特捜隊、ウルトラ警備隊、MATなどなど)”に強い魅力を感じているようです。

 また、庵野さんの地球防衛軍的な組織への関心は彼の創作意欲にも強く訴えかけている模様です。

 ↓の動画は庵野さんを始めとした特撮にゆかりのあるクリエイターが『ウルトラマン』について熱く語り合っている動画です。

 庵野さんは3分50秒あたりで「地球防衛軍をちゃんとやりたい」とハッキリ発言していますね。

 冗談めかして「最終的に(ウルトラマンは)出なくていいと思ってる」「最後にワンカットだけでも良い」等々、(私を含めた)一部のファンが「オイオイ・・・勘弁してくれよ」とボヤキたくなるようなことも口走ってちゃってますね・・・。

 この番組には『シン・ウルトラマン』で監督を務める樋口真嗣さんも参加していて上記の危うい発言に対し「また勝手なこと言っちゃて」としっかりツッコミを入れているので、庵野さんが暴走しないようしっかりと手綱を握ってくれることを期待しましょう・・・・。

ヤメタレンス

ガウゥ…(怪獣の僕的にはウルトラマン出てくれない方が助かるんだけどね)

 庵野さんは『シンゴジラ』で“巨大生物の出現”という未曽有の危機に対し組織がどう対処するのかをリアリティを持って緻密に描いていました。『シン・ウルトラマン』でも現実的な観点から“怪獣に対処する組織”を時間を掛けて徹底的に描くことが予想されます。

ウルトラマンが核兵器を使わせないために奮闘?

 庵野秀明さんはアマチュア時代、ウルトラシリーズのオマージュ作品である『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』を制作しています。

 この作品のシナリオを担当した庵野さんの盟友・岡田斗司夫さんは当時の思い出を↓の動画で語っています。

 この動画の49分あたりからの内容が『シン・ウルトラマン』を予想する上でとても興味深い内容となっています。

 「なぜウルトラ作品では核兵器を使用しないのか?(超兵器R1号等の核兵器っぽい兵器は除く)」という疑問を抱いた岡田さんは、「核兵器が登場する話にしよう!」と提案したそうです。

 このアイデアを聞いた庵野さんは大興奮。ストーリーについての要求も「とにかく核兵器が登場する話をお願いします!」とかなり大雑把に済ませてしまったそうです。

 こういった経緯から『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』でのウルトラマンは“核を使わせないために奮闘するヒーロー”として描かれることになりました。

 これらのことから『シン・ウルトラマン』では『シン・ゴジラ』同様、人類が巨大生物に対して核兵器を使おうとする展開があるかもしれません。

 そしてウルトラマンは人類に核兵器を使用せないために怪獣と死闘を繰り広げることに・・・なるのかも。

シネマ隊長

かなりきな臭い感じになりそうだな・・・

 さらに動画内では興味深いことが語られています。

 岡田さんは「庵野秀明の描いたウルトラマンは、“核を落とさせない”という大義名分のもとに街を壊しまくっている」というのです・・・(動画52分32秒あたりから)。

 「あくまでウルトラマンという正義のヒーローを描いているのにそんなアホな・・・」と耳を疑いたかったのですが、この発言・・・全くのデタラメという訳ではないのです。

 というのも、アマチュア時代の庵野秀明さん本人がこのような発言をしていたからですッッ!

 ↑は庵野さんがアマチュア時代に受けたインタビュー記事で、どういった思いで『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』を制作したのかが綴られています。

 注目すべきは最後の質問「ウルトラマン役はいかがでしたか」という部分です(ちなみにウルトラマンは庵野さん本人が演じています)。

 この質問に対して庵野さんは「物を壊す、MAT基地を壊すのは特に気持ちよかった。」と答えています。

 『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』では基地に軟禁されていたハヤカワ・ケン隊員(正体はウルトラマン)がその場でウルトラマンとなり基地を滅茶苦茶に破壊してしまいます。

 さらに庵野さんはウルトラマンが戦闘中に街を破壊してしまうことについて「ウルトラマンとしてもどうせ怪獣が(街を)壊してしまうんだから先に壊してヤーイ!っていう気分でしょう。3分しかないから破壊行為でストレスを解消するという(笑)」、「大義名分のもとに破壊するという代償行為もウルトラシリーズの魅力の一つかも知れませんね。」と語っています。

 よくウルトラマンが戦闘で街を破壊しまくることについて「ウルトラマン来た方が被害大きくなってんじゃねーのwww」といじられることがあり、そのことを自虐的なギャグとして扱った作品(ウルトラマンメビウス)も一部存在しますが、「ウルトラマンは大義名分のもとに街を破壊し、ストレス発散している」という解釈はかなり独特ですよね。

 実際、『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』ではウルトラマンが怪獣バグジュエルとの戦闘の中で街を滅茶苦茶に破壊していきます 笑。

 庵野さんは幼少期の頃から「物を壊す」ということに快感を感じていたようで、子供の頃はよくプラモデルやおもちゃを破壊して遊んでいたようです(↓動画の15分10秒あたり)。

 岡田さんも庵野さんがアニメの世界で名を轟かせたのは「緻密に破壊シーンを描けたから」だと解説しています。

 考えてみれば『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の人類補完計画シーンや、『巨神兵東京に現わる』の巨神兵の進撃シーン、『シン・ゴジラ』の東京での放射熱線発射シーンなどなど庵野作品には度々大規模かつ緻密な破壊シーンが登場しますね。

 『シン・ウルトラマン』でも“核を落とさせない”という大義名分のもと、ウルトラマンが街を壮大に破壊しつくしながら怪獣や宇宙人と激闘を繰り広げるのかもしれません・・・。

ヤメタレンス

ガウゥ・・・(スペシウム光線の発射シーンなんてあった日にはどうなっちまうんだ・・・)

宇宙人とからめた“移民問題”がテーマとなる?

 庵野秀明さんのアマチュア時代からの盟友・岡田斗司夫さんは↓の動画(9分あたり)で、『シン・ウルトラマン』は“移民問題”を取り扱った作品となるのでは?と予想しています。

 『シン・ゴジラ』では国際問題や国内政治、防衛問題などの現代社会を舞台とした社会的なテーマが盛り込まれていました。

 『シン・ウルトラマン』は公式に現代社会を舞台とする事が発表されているため、『シン・ゴジラ』同様、重い社会問題をテーマとしてストーリーが展開される可能性が大きいでしょう。

 岡田さんはウルトラシリーズでは度々“移民問題”がテーマとして取り上げられてきたため、『シン・ウルトラマン』でもその流れが継承されるのでは?と考えているようです。

 確かにウルトラシリーズでは宇宙人(もしくは地底人等)がらみの移民問題を取り扱ったエピソードが多いです。初代ウルトラマンでいえばバルタン星人、メフィラス星人のエピソード、ウルトラセブンでいえばノンマルトのエピソード等々・・・挙げだすとキリがありません。

 バルタン星人のエピソードについては過去記事であらすじ・感想を書いているのでコチラの記事を参照して下さい!
『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」感想【バルタン星人登場!】

 『シン・ウルトラマン』では“宇宙人の地球への移住”を巡って人類と宇宙人との間に争いが勃発してしまうストーリーになる可能性があります・・・。

『シン・ウルトラマン』に登場するウルトラマンの設定・デザインはどうなる?

初代ウルトラマンをモチーフにする可能性大!

 庵野秀明さんは過去のインタビューやトークで初代ウルトラマンへの熱い思い入れを語っています。

 ↓の動画(はじめから)では「初代のウルトラマン(好き)ですね。セブンよりは初代ウルトラマンが好きです。」と語っています。

 1分20秒あたりでは桜井浩子さんの「一番好きな怪獣は?」という問いに対して、「ウルトラマンそのものに魅力を感じます。怪獣には興味ないんですよ」と答えています。

 その後、「(ウルトラマンの)宇宙人である部分に魅力を感じる。Aタイプのウルトラマンは独特の怖さがあって印象的だった。」とも語っていますね。

 また、初代ウルトラマンのデザインについても思い入れが強いらしく、過去のインタビュー記事で庵野さんの初代ウルトラマンへの強いこだわりが伺える記述があります。

――ウルトラマンのデザインがお好きだったのですか?

 シンプルで無駄がないですよね。体表に描かれた赤い線は人の筋肉に沿っているように見えますし、着ぐるみの必要上存在する背中のラインも脊髄を象徴しているかのように見えます。また、カラータイマーが胸の中心にあることで完成したデザインになっていると思うんです。デザイナーの成田亨さんがカラータイマーを付けることを嫌がったのも理解できますが、ビジュアルで危機感を表現するという効果もあげています。いろんな事情でできているものがすべてプラスに働いているという点でも奇跡のような存在だと思うんです。

引用元:『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明氏、『ウルトラマン』への思いを語る/〈視線の先〉インタビュー

 ↑は2016年のインタビュー記事でわりかし最近のものです。↓のアマチュア時代の記事でも初代ウルトラマンのデザインへの並々ならない思い入れが綴られています。

記者:テレビ版ウルトラシリーズに関してはいかかがでしょうか。

庵野:一番インパクトが大きかったのは「ウルトラマン」です。

(中略)

(初代ウルトラマンの)デザインも斬新で秀逸でしょ。一刀彫りのような口があって鼻を簡素化し、顔を面構成にしておいて、目を強調するという。色にしても全体を銀で統一して、その上にハイセンスな赤を曲線であしらい、それが全て交差している。このアレンジは誰にでもできるけど、最初に考え付くというのは並みの感性では不可能ですね。

 以上の通り、庵野さんは初代ウルトラマンに対し尋常ではない思い入れがあることが伺えますね。『シン・ウルトラマン』に登場するウルトラマンの設定やデザインは、初代ウルトラマンを強く意識したものになると予想できます。

 また庵野さんはこの項目の最初に貼ってある動画(2分15秒あたり)で「初代ウルトラマンではBタイプが好き」と発言しているので、全体的にシュッとしていて、足の先が尖ったデザインとなるかもしれません。

 ↓ツイートの上半分がBタイプ、下半分がCタイプです。

ウルトラマンは変身する人間と一体化する?

 ウルトラマンには、大きく分けると“ウルトラマンと人間が一体化するタイプ”と“ウルトラマンが人間に化けているタイプ”が存在します。

 『シン・ウルトラマン』では前者の“ウルトラマンと人間が一体化するタイプ”の設定が使われそうです。

 庵野秀明さんはウルトラマンの世界観の魅力について以下の様に語っています。

ウルトラマンはハヤタ隊員と一体化することによって、ヒトと宇宙人のはざまの存在になったと思っています。そもそも単独で恒星間を往来できるような異星人が、不注意の事故で巻き添えにしてしまった地球人、しかもたった一人を救うために彼と合体してしまうんですよ。さらに最後に地球を去らなければならなくなった時には、自分が死ぬことも厭わずにハヤタに命を与えようとまでする。命に関する感覚がわれわれとはまったく違うんですよね。

引用元:『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明氏、『ウルトラマン』への思いを語る/〈視線の先〉インタビュー

 庵野さんは、“宇宙の遥か彼方からやってきた人智を超えた宇宙人”と人間が一体化するという部分に大きな魅力を感じている様子。

 『シン・ウルトラマン』でウルトラマンに変身する人間は俳優の斎藤工さんが演じる事が決定しているので、斎藤工さんとウルトラマンの邂逅、そして融合シーンは必ずあると言えるでしょう。

変身シーンはしっかりと“アイテム”を使う

 庵野秀明さんは初代ウルトラマンの変身シーンについて以下の様に語っています。

ベーターカプセルによってハヤタから変身するシーンも”神が宿る” 儀式のようなイメージが漂っています。この瞬間に感覚が飛んでいくというか、現実からの跳躍感があるんです。ここが実写の特撮作品とアニメとの大きな違いで、特撮では現実の中に非現実を入れ込むことができますが、アニメは絵に描かれた時点でそもそも非現実ですからね。そんな感覚を抱かせる世界観を、当時の技術で作り上げていたのですからすごいと思います。

引用元:『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明氏、『ウルトラマン』への思いを語る/〈視線の先〉インタビュー

 変身シーンについて独特の魅力を感じているようですね。

 『シン・ウルトラマン』でも初代ウルトラマンのβカプセルのような変身アイテムがしっかりと登場する事でしょう。

βカプセルがそのまま登場したら胸アツだな

シネマ隊長

『シン・ウルトラマン』の登場怪獣や宇宙人はどうなる?

庵野秀明は怪獣に興味なし?!あの宇宙人が大好き?!

 庵野秀明さんは↓の動画(1分20秒あたり)で「怪獣にはあまり関心がない」とぶっちゃけちゃってます。

 

 その代わり、動画のはじめあたり(8秒あたり)でザラブ星人が好きだと語っています。

 ザラブ星人は侵略目的で地球にやってきた宇宙人で、偽ウルトラマンとなって暴れまわったことで有名です。

 庵野さんはザラブ星人の「地球を侵略するという目的を持った宇宙人」という部分と「偽ウルトラマンに化ける」という設定に魅力を感じているよう。

 また『シン・ウルトラマン』で監督を務める樋口真嗣さんも上の動画(4分20秒あたり)で「自分がウルトラシリーズを作るとしたら」という問いに対し「侵略者を登場させたい」と語っています。

 以上のことから、『シン・ウルトラマン』ではストーリーの項目でも触れたように“移民問題”と絡めて、宇宙人を登場させる可能性が極めて高いと言えます。

 動画内(1分30秒あたり)で庵野さんは「夜のビルの中に銀色の巨人が立つというのがカッコイイ」と興奮気味に発言しているので、ウルトラマンと(ザラブ星人が変身した)偽ウルトラマンが夜のビル街の中で激闘を繰り広げるという展開も期待できます(ザラブ星人は夜の街でウルトラマンと戦ったので)。

『シン・ウルトラマン』予想まとめ

 『シン・ウルトラマン』予想のおおまかなまとめです。

~物語~
●“専門的に怪獣に対処する組織”を現実的に描く
●ウルトラマンが核兵器を使わせないために奮闘する
●宇宙人(または地底人)が登場し“移民問題”がテーマとして取り上げられる

~ウルトラマンの設定・デザイン~
●初代ウルトラマン意識した設定・デザイン(Bタイプよりになるかも)
●ウルトラマンは人間と一体化するタイプ
●変身シーンはアイテムをしっかりと使う

~登場怪獣・宇宙人~
●宇宙人はザラブ星人が登場するかも
●偽ウルトラマンも登場する可能性大

 現代社会を舞台とすることは公式から発表されているので、ウルトラマンが現実に現れたらどうなるのか?という『シン・ゴジラ』のような災害シミュレーション的な作風になるのは間違いないでしょう!

 子供の頃に初代ウルトラマンを見て衝撃を受けた世代である庵野秀明さんや樋口真嗣さんがどうウルトラマンを描くのか・・・公開予定の2021年が待ち遠しいですね!