【2019年第91回アカデミー賞】注目の受賞作をパパッとおさらい

日本時間で2019年2月25日に開催された第91回「アカデミー賞」授賞式。

Netflix配信作品である『ROMA/ローマ』が『女王陛下のお気に入り』と並んで最多10ノミネートされていたことから、大勢の映画ファンの注目を集めました。

また日本でも外国語映画賞に『万引き家族』、長編アニメーション賞に『未来のミライ』がノミネートされ話題を呼びましたよね!(二作ともに受賞は逃してしまいましたが)

本記事では個人的に注目した作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・長編アニメーション賞について、ザっとあらすじや注目ポイントについて触れていきながら各受賞作品(受賞者)を紹介していきます。

【第91回アカデミー賞】作品賞受賞『グリーンブック』

『グリーンブック』あらすじ

黒人差別が色濃い60年代のアメリカ。

イタリア系アメリカ人であるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしの強さを活かし用心棒として生計を立てていた。

トニーはホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)からコンサートツアーの運転手兼用心棒の依頼を受ける。

無学で粗野だが思いっきりが良く人情味あふれるトニー、堅物だが教養に溢れ人格者のシャーリー。

正反対の二人は、黒人差別が根強く残る南部を巡る道中で絆を深めていく。

『グリーンブック』注目ポイント

実話をベースに“黒人差別”というアメリカが長年にわたって抱える重い問題をテーマとした本作。

しかし、社会問題に重点をおいたシリアスな作風というより、正反対の中年男二人が旅先での困難を一緒に乗り越え絆を深めていく“ロードムービー”としての完成度の高さが反響を呼んだようです。

タランティーノ作品の『ジャンゴ 繋がれざる者』が黒人差別問題を痛快な“血みどろアクション娯楽作”として昇華させた意欲作なら、『グリーンブック』は“オジサン二人のホッコリ珍道中”として黒人差別問題を丸く綺麗におさめる事に成功した秀作といったところでしょうか。

本作は脚本賞、助演男優賞も受賞しています!

『グリーンブック』で助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリについて

●代表作
●『ベンジャミンバトン 数奇な人生』主人公の育ての親の恋人ティジー役
●『ムーンライト』ドラッグディーラーのフアン役
助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリは『グリーンブック』撮影前から主演のヴィゴ・モーテンセン(主演男優賞ノミネート)と親交があったそうです。

二人は2017年のアカデミー賞授賞式で「いつか共演出来たらいいね」と語り合ったそう。

念願かなっての共演だったからこそ、主人公と固い絆で結ばれていく役どころを自然に演じることが出来たのかもしれませんね。

【第91回アカデミー賞】監督賞受賞『ROMA/ローマ』アルフォンソ・キュアロン

『ROMA/ローマ』あらすじ

70年代のメキシコ、主人公は住み込みの家政婦として働いているクレア。

勤め先の家族はクレアに信頼を置き実の家族のように接していた。

当たり前の幸せがいつまでも続くと思われた矢先、一家の主人であるアントニオが出張に行ったきり行方知れずとなってしまう。

さらにはクレアの恋人が彼女を妊娠させた末に行方をくらましてしまう。

メキシコの情勢が悪化する中、クレアは父に置き去りにされた家族、そして自分の身体に宿った“新しい命”のために奮闘する。

アルフォンソ・キュアロン監督について

過去に『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』、『ゼロ・グラビティ』などの数々のヒット作の監督を務めています。

特に『ゼロ・グラビティ』は第86回アカデミー賞において、監督賞・主演女優賞・撮影賞を獲得しているので、「第91回アカデミー賞」でもかなりの期待を寄せられていました。

『ROMA/ローマ』注目ポイント

『ROMA/ローマ』は劇場公開作品ではなくNetflix配信作品であることからかなり注目されていました。

ここ数年、数々の映画人たちが「配信作品を映画作品として認めるか」、という論争を繰り広げています。

『ROMA/ローマ』は監督賞の他に外国語映画賞、撮影賞を受賞しています。

今回の受賞結果は“これからの映画の在り方”に大きな影響を与えるかもしれませんね!

【第91回アカデミー賞】主演男優賞受賞『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック

『ボヘミアン・ラプソディ』あらすじ

イギリスの伝説的ロックバンド「Queen(クイーン)」のボーカル、フレディ・マーキュリー。

数々の伝説を築き、エイズに蝕まれながらも45年という生涯を必死に輝き続けた彼の半生を描いた作品。

『ボヘミアンラプソディ』注目ポイント

『ボヘミアン・ラプソディ』は「第91回アカデミー賞」で主演男優賞、編集賞、音響編集賞、録音賞の4部門を受賞した“最多受賞”作品です。
主演男優賞を受賞したラミ・マレックはフレディを細部まで再現するために徹底的な役作りを行いました。

フレディの仕草や癖を完璧にマスターするため“ムーブメントコーチ”といわれる「身のこなしを完璧にマスターするための振付師」のプロと一緒に入念な動作の研究を行ったそうです。

本作で一番の盛り上がりを見せたクライマックスの「ライブエイド」のシーンは観客にスクリーンという“現実と作品とを隔てる壁”を忘れさせるてくれる程の臨場感でした!(私も劇場で鑑賞している最中はアドレナリンドバドバでしたね 笑)。

全編に渡って作品の中に惹き込まれる要素の多かった本作は、“娯楽大作”としての完成度が極めて高い作品だと思います。

主演男優賞の他に編集賞、音響編集賞、録音賞を獲得出来たのも納得です!

主演男優賞を受賞したラミ・マレックについて

代表作
●『ナイトミュージアム』エジプト国王アクメンナー役

前述のとおり、ラミ・マレックはフレディ・マーキュリーに肉薄するため様々なアプローチで役作りを行ったそうです。

フレディが書いた曲の歌詞全てに目を通し共通するテーマを探ったり、フレディの少年時代のことについても詳細に調べたそうです。

【第91回アカデミー賞】主演女優賞受賞『女王陛下のお気に入り』オリビア・コールマン

『女王陛下のお気に入り』あらすじ

舞台は18世紀初頭のイングランド。

王位を握る病弱な女王アン(オリヴィア・コールマン)を陰で操っていたのは幼馴染のレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)であった。

そんなアンの下に、新しい召使いアビゲイル(エマ・ストーン)が現れる。

同じ女王に使える者として友情を深めるサラとアビゲイル。

しかし、アビゲイルは「再び貴族として返り咲く」という野望を胸に秘めていた。

野心家であるアビゲイルと、女王に仕え長年絶大な権力を振るってきたサラは女王の寵愛を巡って熾烈な“愛憎劇”を繰り広げることとなる。

『女王陛下のお気に入り』注目ポイント

予告編で“女版大奥”と称されている『女王陛下のお気に入り』はその例え通り女性3人が陰湿だけど目が離せない愛憎劇を繰り広げます。

主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマンもさることながら、アン王女の愛を巡り火花を散らせるレイチェル・ワイズとエマ・ストーンの迫真の演技にも注目です!

主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマンについて

代表作
●『ブロードチャーチ~殺意の町~』(海外ドラマ)刑事部長エリー・ミラー役
●『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』マーガレットの娘キャロル役
オリヴィア・コールマンは『女王陛下のお気に入り』を歴史ものとは捉えていないそうです。

実の子供と同性の恋人との愛を失ってしまった一人の女性の物語として、アン女王を演じたようです。

【第91回アカデミー賞】長編アニメーション賞受賞『スパイダーマン:スパイダーバース』

『スパイダーマン:スパイダーバース』あらすじ

ニューヨーク・ブルックリンの進学校に通う中学生マイルス・モラレス。

マイルスは、ひょんなことからスパイダーマンの力を手に入れてしまう。

それからマイルスは自身の体に起こる異変に翻弄されながら悶々とした毎日を過ごすこととなる。

そんなある日、何者かの陰謀により次元が歪んでしまう。

この影響を受け、別世界で活躍するスパイダーマンたちがマイルスが過ごす世界に集結する。

世界を元に戻すため、スパイダーマンたちは協力し事件の解決へと乗り出す。

『スパイダーマン:スパイダーバース』注目ポイント

魅力的なスパイダーマンたちが一堂に会する!—という点だけでも非常に魅力的な本作ですが、アニメーションとして革新的な演出がいくつも盛り込まれている部分が大きな魅力となっています。

様々な世界から集結したスパイダーマンたちはそれぞれ異なった作風で描かれています。

王道のアメコミ調、カートゥーン的な作風、ノワールなモノクロ調、日本の萌え画etc…。

多種多様な表現が一つの画面に綺麗に収まっている点が『スパイダーマン:スパイダーバース』が長編アニメーション賞を受賞できた最大の理由だと考えられます。 

『スパイダーマン:スパイダーバース』感想記事はコチラ!

【第91回アカデミー賞】注目の受賞作おさらい まとめ

今回のアカデミー賞はかなり豊作のように感じられました!

Netflix配信作品『ROMA/ローマ』が三部門を受賞したことが、今後の映画界に大きな影響を与えそうですよね!

映画の表現の幅が今以上に広がり、今後もずっと衰退することなく長い歴史を紡いでいってくれそうな気がしてワクワクしてます。

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